3児の母でタレントの熊田曜子さんが、自身のインスタグラムで、「区民プール」へ行ったと投稿したことが物議を醸している。
インスタの投稿で、熊田さんが施設内で撮影したと思われる「水着の自撮り画像」もアップ。それを取り上げたニュース記事が公開されると、公営プールにスマホを持ち込んで撮影したり、その画像を投稿することについて批判的な声があがったのだ。
熊田さんが利用した「区民プール」がどこか定かではないが、東京都内のいくつかの区民プールの利用規約を確認すると、スマホや携帯電話の持ち込みを禁止したり、施設内での撮影禁止を明記しているところもある。
●「プールの更衣室とかシャワー室って基本携帯使用禁止なはず」
熊田さんは3月25日、自身のインスタグラムに、公営プールの施設内と思われる場所の鏡の前で撮影した「自撮り写真」をアップした。「区民プール 温水だし流れるプールも滑り台もあって楽しい」とあり、どこかの区民プールで撮影したもののようだ。
熊田さんの投稿を取り上げたニュース記事には、次のような疑問や批判のコメントが寄せられている。
「プールの更衣室とかシャワー室って基本携帯使用禁止なはず。そういうとこで写真撮ったり、それをSNSにアップしたりするのはどうなんだろう」
「見たところ女性の更衣室っぱいけど、そもそもこんなとこで撮った画像を挙げてもいいでしょうか?」
●墨田区スポーツセンターは「スマホ」の持ち込み・撮影禁止
スマホの使用や撮影をめぐって、公営の区民プールには、どのようなルールがあるのか。いくつか利用規約を確認した。
たとえば、プールが設置されている港区スポーツセンターは「館内は全館撮影禁止」だ。
利用者が撮影しているのを見つけた場合、声をかけて「削除のお願い」をするという。また、団体利用の全面貸しにおいても、ネットにアップしないことを条件として撮影許可をしている。
また、墨田区スポーツセンターは、プール利用上の注意として「スマホ・携帯電話・カメラ」の持ち込みを禁止している。同センターによると、施設内での撮影は禁止だという。
世田谷区の区民プールでも「施設を利用した撮影や、施設内での物品販売・宣伝行為等は一切できません」とする。
基本的には、区民プールでは、施設内での撮影は禁止しているところが多いようだ。
●自撮りでもスマホ撮影には注意すべし
銭湯などの入浴施設やプールの更衣室などは、仮に自撮りであって、他人の映り込みがないとしても、カメラやスマホを取り出していると、それを見た周囲の人とトラブルになりうる。
東京都迷惑行為防止条例では「何人も、正当な理由なく、人を著しく羞恥させ、又は人に不安を覚えさせるような行為」が禁止されている。
具体的には、更衣室や人が通常衣服の全部または一部を着けない状態でいるような場所で、人の通常衣服で隠されている下着または身体を撮影することも該当する。
それゆえに、プールや更衣室で自撮りすることは、場合によっては、こうした条例に違反するという疑いをかけられる可能性も考えられそうだ。
楽しい出来事を撮影・投稿したい気持ちがあっても、スマホはロッカーに入れて出さないようにしたい。